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グリッドシステムとは

文字と図版を二次元的な平面に配置するためのガイドラインをグリッドシステムと呼び、タイボグラフィ(文字組)の分野に属するレイアウト手法のひとつだ。

グリッドシステムが誕生した当時は、紙メディアを対象としていたようだ。グリッドステムを形成するために必要な最小単位は、活字1文字の大きさと設定されており、行に含まれている文字数がいわゆるユニットと見なされていたそうだ。 例えば、本文のサイズが10 ポイントであれば、1行50文字のカラムは500ポイントの幅をもつということが言えるのである。 紙面のように文字と図版で画面を構成するWebサイトなどでも、グリッドシステムを活用した基本的な画面設計をする場面は増えてきているように思う。

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ファーストビューをカラムで区切る

パソコンのディスプレイが大型化したことでグリッドシステムが活用されるようになったという背景がある。これまでは幅800X、高さ600ピクセル程度の小型ディスプレイが主流だった時代において、 Webページで利用が出来た文字カラム数は最大でも3カラムが限界であった。それ以上に区切ってしまうと、1行に含まれる文字数が足らず、情報が縦にあふれるおそれがある。 ところが現在のように大型ディスプレイの解像度が標準的になると、 幅 960 ピクセル程度にWebページのファーストビューは拡大。それに伴って並列可能なカラム数は最大で4 ~5へと増えることになった。 並列できるカラム数が増えたということは、結果的にカラム構成 はごちゃごちゃし始めるのがわかるだろう。 1カラムの幅の比率を決める作業ですら大変になるので、作業をサポートするガイドラインのような仕組みが求められた。そこで再浮上したのがレイアウトグリッドだ。もちろん、 Webの場合は紙と違い、文字サイズが表示環境により相対的に変化するため、グリッドの最小単位は文字サイズということではない。