サービスを提供する企業にとって、言葉によるコミュニケーションは生命線だ。ユーザーがどのようなサービスを受けるべきか、受けることで得られる利点は何か、そもそもそのサービスとはどのような内容か。これら商材を説明する情報はすべて言葉(文字)によって伝えられる。
実状を把握するためには、実際の企業サイトをいくつも見るのがよいだろう。特にホームページ作成を請け負う企業のサイトは、そういった方面のプロフェショナルが集まる傾向にあることから参考にしやすいのではないだろうか。
サイトのユーザーは必然的に「読む」という努力を強いられるわけだが、サイト制作者としてはその労力をスムースに使ってもらうべく、 必要なドキュメントへと迅速に案内しなければならない。
案内する方法は、まず情報を目的別にグループ化することだ。 視覚的に情報をグループ化する良い方法は、単純に囲みの中に 関連のある項目をまとめること。ページ全体はボックスを並べたような 外観になる。
もうひとつ、ユーザーが目的の情報をサイト内から見つけ出すための道具を画面の比較的目立つ個所に配置しておくこともよく検討される事柄だ。ページのなかで一番注目を集めるイメージ要素に隣 接した場所に検索ツールの配置スペースを確保する。ツールに与え る機能の量にもよるが、イメージとツールがうまくレイアウト幅を分け 合えるような状態が作れるように、レイアウトのカラム幅を調整する。