ホームページは体験型のメディア

徹底的にいろんな人たちを知っていなくては

いけないのかといえばそうでもありません。

すべての人がまったく異なる人間であるわけではなく、

共通している部分もあります。「メッセージの受け止め方」にしても共通部分がある。

どうすればメッセージを受け止めてもらえるのでしょうか。

単純に事実を書くだけで伝わるのなら文学だけが並んでいれば十分なわけで

私たちの仕事は必要ありません。

でもそれでは記憶には残らない可能性が高い。

今の時代は人々はみんなすさまじい量の情報に触れています。

そしてほとんどの情報が右から左に受け流されていく。そんな世知辛い世の中で

メッセージを心に残すにはどうすればいいのか。

それはメッセージを伝えるときにその相手を興奮した状態、

感情が動いている状態にしてあげることです。

参考になるのは、心理学の覚醒度。これは経験の強さといってもいいかもしれませんが、

その強さが強いほど物事は記憶されやすくなるといわれています。

これは臨床実験で実証されていることです。

つまりメッセージを心に残すためには覚醒度の高い経験要するに、

感情を動かすような経験を作ればいい。

エンターテインメントとしてしっかりとしたクオリティがあることが

メッセージをちゃんと伝えるための必要条件です。

体験型のメディアだといわれるWEBの強みはここにあります。

自分の行動を反映した結果をユーザーに与えることで、より強く感情を刺激することができるからです。

でもあまりにめまぐるしい資格や聴覚への刺激はかえって逆効果です。

そういった状態が続くと人は刺激から逃げようと思考停止状態になってしまいます。

心理学の裏付けなどなくとも、これは多くの人が経験から理解していることでしょう。

テクニックというほどのものではない顔しれませんが、ほかのメディア、例えば映画などでも

きちんと守られているルールです。

それからユーザーの行動によって状況や結果が変化するのもWEBならではの特徴です。

これについては論より証拠で体験してみればわかることですが、

やはり経験であるだけに強さがあります。それだけ残りやすいといえるでしょう。

その経験をうまく作用させるためにホームページでユーザーにとってもらう行動や

そこで起こることを考えるわけです。ホームページを作成する上で

これは絶対に無視できないところです。