ホームページのユーザー

A103_045ホームページをつくるときに私たちが相対しているのはユーザーです。

だからさ近医も書いたように、

「こういうことをしたら、あいてはどう思うか。」

「これに対してどういう印象をもつか」といったことを想像するのは

非常に重要なことであり、それがなければ

コミュニケーションは成立しません。

これは普段友達と会話をするのと同じです。

ホームページをつくるときにもその感覚を持っていなくはいけないと私は思います。

もう少し詳しく言うと、表現の仕方を考えるプロセスも会話に近いとこもあります。

会話をしているときには言葉をごく自然に選びます。

なぜその言葉を選んだのかという理由は後付することはできますが、

会話の最中は「こういうわけでこの言葉を話そう」とは考えない。言葉は自然に口をついて出ます。

必要とあればジェスチャーを交えることもあるでしょうが、その方法は

語彙力や話術の力なども含めてその人のそれまでの経験から意識せずとも現れてくるものです。

アイディアは最初、いろいろなものが絡み合った状態で出てきます。

私が先ほど「the processing match」の企画について

「つぎのようなことを考えたはず」と書いたのも実際にはわかりやすい思考のステップを踏んで

美しく理論立てて考えているわけではないからです。

ただ会話の場合は生まれてからずっと経験し続けているものなので自然に言葉を思いつくことができますが、

ホームページはそうはいきません。

会話の語彙やジェスチャーはホームページでは技術、言い回しのうまさや話術の巧みさは

デザインや演出かもしれませんが、

どちらも長い人でもまだ10年ちょっとくらいの経験しかありません。

自然にコミュニケーションを作るのには、まだ経験を補うだけの努力と知識が必要です。

ホームページ作成におけるコミュニケーションの方法について

大きく分けて三つの構成軸があると私は考えています。

全体のコミュニケーションのフレームはそれぞれの要素を組み合わせながら作っていきます。